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fujikawa news
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カテゴリ:ペン先( 10 )
諸国ペン先_10 ラウンドペン
珍しいペン先との出会いは旅先での楽しみ。今回は弘前にて。ごくごく普通に並んでいたが、初めて見るもの。
箱の表記は、ラウンドペン。製造元豊洲製作所。東京。7本組。A型。
銀紙に黒の箔押しで図案が入っている。なかなか高級なものだったのだろう。蓋を開けると洋銀・洋白(ステンレス?)製のペン先が並んでいる。先の幅は7種類。A-0が一番広い。A-4までは2本のスリットになっていて、インクが均一に出るように工夫がされている。表記のA型とは先が平らのことか。インク溜めは上下に挟んで留めてあり、取り外しはできないタイプ。
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A-2
TOYOSU TOKYO
by fujikawa-t | 2013-06-01 12:03 | ペン先
諸国ペン先_9 RAIL WAY PEN
先日、税務署に申告に行った帰り道のこと。いつもと違う道を通ってみたところ、気になる気配の文房具屋さんが目に入った。こういう時は必ず何かある、そう思いお店の中に。あれこれとお店の方に聞いてみたところ、ないねえという返事。そこで、うーんと目を凝らして見てみると、やはりあった。早速値段の交渉を始める。突然何十年も売れていない物が売れるとあってちょっと間が取れなくなるのは何時ものこと。ほぼデットストックの状態の箱を空けて一つづつ数えだす。このままだと法外な値段になりそうで不安になったところで、奥さんも出てきて、安くしてあげればと助け舟を出してくれる。交渉が成立して目出たく購入した後、お歳を聞いたら82歳というお返事。戦前からのお店だととのこと。いつまでもお元気でいてくださいと言うと、またおいでと言われた。よいひと時でした。
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SUPERIOR
W.W.W.
MADE IN JAPAN
N0.11
40

箱の表記は、
Mikado
RAIL WAY PEN
NO.11
NIPPON PEN CO.LTD
となっていて、ペン先の絵柄には、
NIPPON PEN CO.
MIKADO PEN
MADE IN NIPPON
NO.11
40
となっている。
箱の裏面は、
ミカドレールペン
日本ペン先株式会社
と表記されている。

平行線が描けるように二股のペン先となっている。
数字は40。先の幅だとしたら、どういう単位なのだろうか。
中のペン先は箱の絵柄の表記より後の時代になっている。 W.W.W. の意味は不明。
by fujikawa-t | 2011-03-05 19:59 | ペン先
諸国ペン先_8 Jペン_2
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J
BAIGNOL & FARJON
0898
J-BOULE

ペン先が丸くカットされているのは珍しい。

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J
AMERICAN PENCIL CO.
NO.027
LONDON & NEWYORK

American Pencil Company は1861年創業の会社。VENUSブランドで知られています。

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J FINE
WILLIAM MITCHELL'S SELECTED

William Mitchellは鋼ペン先量産の創始者のJohn Mitchellの兄弟で、ペン先ビジネスの拡大に貢献した人。
Joseph Gillottは後にこの会社と合併しました。


→参考WIKIPEDIA DIP PEN
by fujikawa-t | 2011-01-18 11:25 | ペン先
諸国ペン先_7 Jペン_1
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J
BAIGNOL & FARJON
BOULOGNE S/M

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J
WEST BROOKS & CO.LTD.
NO.502

West Brooksは、イギリス、レイチェスターの文具商で19世紀初頭から1970年に閉じるまでペン先を含む文具を扱っていたようです。

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J
HINKS & WELLS
B
S.GAFFRÈ
フランス(?)のS.GAFFRÈが発注して納品されたペン先。

Gペンを探して、あれこれとひっくり返していると、"G"よりも"J"の方がずっとバリエーションが多いことが分かりました。色はそれぞれ違いますが、このJペンも同じ原型から派生した形です。
by fujikawa-t | 2011-01-17 11:41 | ペン先
諸国ペン先_6 Gペン_3
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G
BAIGNOL & FARJON
BOULOGNE S/M
黒い焼き付け塗装?。
BAIGNOL & FARJONはフランスのメーカー。

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G
OYABU
RYUSEN PEN
JAPAN NO.1(?0 or 6 or 9)
真鍮のメッキ。
詳細不明。

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G
TOYO SEIKO K.K.
日光
MADE IN JAPAN
真鍮と銅のメッキ。
東洋製鋼は20世紀初頭から「日光」ブランドのペン先を作っていたメーカー。

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G
NIKKO PEN K.K.
NIKKO
MADE IN JAPAN
東洋製鋼からブランド名を譲り受けた形で作られている現行のGペン。

サイズや細部の形状に若干違いはありますが、基本的には前記のGペンと同じ形。
推測ですが、HINKS WELLSを原型とした派生形と考えられます。
by fujikawa-t | 2011-01-15 12:10 | ペン先
諸国ペン先_5 Gペン_2
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G
HINKS.WELLS&CO.
F
BIRMINGHAM

HINKS WELLSのGペン2種。真鍮メッキと銅メッキ。
MIKADO PENと全くの同形。

19世紀バーミンガムは産業革命の波に乗って沢山の工場ができ、HINKS WELLSはタイプライターを作っていたようです。その中で鋼ペン先の量産化の流れが起きました。その製造技術の発明家が、Joseph GillottとJohn Mitchell。その後、この地に100を越えるペンメーカーがあったということです。
by fujikawa-t | 2011-01-14 12:30 | ペン先
諸国ペン先_4 Gペン_1
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G
NIPPON PEN (GS.?)
MIKADO PEN
MADE IN NIPPON

タチカワペンの前身、日本ペン先株式会社の製品。
この"G"は各国に沢山のバリエーションがあり、鋼ペン先の発祥の地、イギリス、バーミンガムのJoseph Gillott (1799-1872)のGから来ているのではないかと推測しています。 Gillottは19世紀初頭に鋼ペン先の量産に貢献した人で、これ以降、手作りの高級品だったペン先が一般に普及するようになりました。
by fujikawa-t | 2011-01-13 11:21 | ペン先
諸国ペン先_3
晴れ。気温13度。

久しぶりにペン先のことを。
先日の新潟旅行での収穫。水原の商店街の中の一軒。シャッターが半分下がった文房具とおもちゃのお店で。とても惹かれて、中に入って、店主の方に見せてくださいと言うと、買ってくださいという返事。ここには必ず何かあるという嗅覚のもと、幾つかの珍しい文具を見つけた。
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星矢硝子ペン
硝子ペンを鋼ペン先用の軸に付けられるように工夫がされている。通常は硝子の部分を直接軸に差し込む仕様になっている。詳細は現在不明。
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エレガント HIGH HARD MADE IN JAPAN JIS NO10
同じ箱に一本入っていた、初めて見るペン先。JISマークが入っているが相当に古い。財団法人日本規格協会が出している『JISの歴史』によると、第二次大戦後間もなく、産業の復興を願い、1949年に工業標準化法を制定。そこで規定されたのが日本工業規格JIS(Japan Industrial Standard)。
そして、肝心の名前エレガントを調べると、なかなか由緒あることが分かった。
日本のペン先はもちろん洋文具を普及させた立川泰之助氏が尽力した日本ペン先株式会社(明治45年1912年設立)の製品がこのエレガント。この会社は後のライオン事務器やタチカワペン(現立川ピン製作所)に。
戦後の活力を生むべく次々と作られた工業製品であるペン先に誇らしく入ったJISマーク。大切に使いたいものだ。
by fujikawa-t | 2010-12-04 12:31 | ペン先
諸国ペン先_2
鋼ペン先がヨーロッパに普及し始めたのが19世紀前半。その頃の日本は公文書の筆記が毛筆、墨以外に認められず、明治41年(1908)に公的に認められるようになって、ようやく普及、及び、国内の製造が本格化しました。国産の始祖は石川ペン先製作所(現ゼブラ)で、明治30年(1897)に誕生しました。
この文章を書くにあたって参考にしている、日本鋼ペン先工業組合刊『ペン先の歩み』には当初の製造の苦労や想い、100年に渡る歴史が綴られています。この冊子をくださった立川ピン製作所(旧日本ペン先株式会社)の梅北一八氏に初めてお会いした時もペン先を愛するお気持ちがとても強く伝わってきて感動しました。その歴史を絶やさぬよう、道具としてしっかり使ってゆきたいものです。

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NITTO-SEIKO LTD COMPASS S.K.S NO.501
by fujikawa-t | 2010-02-23 12:46 | ペン先
諸国ペン先_1
ペン先とは、液状インクを先に付けて描いたり、書いたりする取り外しのできる金属のペンのことです。最初は竹や羽、葦の先を割って使っていたものが、金属に変化していったものです。発祥はイギリスで、近隣のフランス、ドイツ、イタリア等のヨーロッパ諸国に、それぞれの近代工業化に伴ってある程度量産される文具として普及しました。
インクを金属のカーブや穴、窪みに貯めて使うために、種々様々な工夫がされています。形状や材質、微妙な仕上がりによって描き味が違うところが魅力的な道具だと思います。
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BAIGNOL&FARJON 460M (France)
M.LOCATI 2000 (Italia)
IT.FC.&F EVA EXTRA No.32 (Italia)
by fujikawa-t | 2010-02-17 11:58 | ペン先